魚の捕り方

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魚捕り 魚を捕る方法は無数にあり、対象とする魚種、季節、地方などによって様々に変わります。 魚を捕るためにはまず魚を知ることですが、魚捕りは魚を知る絶好の機会でもあります。
ここではごく簡単に代表的な魚の捕り方を紹介します。 マニュアルを読むだけでは車を運転できないのと同様に、解説を読むだけでは魚を捕ることはできません。 まずはタモ網をもってフィールドに出てはどうでしょう。はじめはうまく捕れないかも知れませんが、そのうちコツがつかめて簡単にできるようになります。 そして知らぬ間に、魚の生態や水辺の環境についての理解が進んでいくのだと思います。

すくい網を使った捕り方

すくい網の代表は「タモ網」と「サデ網」です。 ちょっとした慣れや経験は必要ですが、釣りのような複雑な仕掛けや技術は要らないし、網ひとつあるだけでできるので、誰でも手軽に楽しめる方法です。

網を振り回しても捕れません・・・

【川 や池に入って捕る】
川の流れが緩やかなところで膝下ぐらいまで水に浸かって、網で魚を捕る方法です。川の中や岸辺を歩きながらまずは魚がいそうな場所を探します。 水草や障害物の周り、岸際のえぐれたところ、草木が覆い被さっているところ、流れの速い川中の石の周囲などが狙い目です。場所を定めたら、
●タモ網やサデ網を川下側の水底に固定して構え、その網に追い込むように足を動かして網を引き上げます。 水草などに隠れていた魚たちが驚いて飛び出し網の中に入ります。タモ網は動かないようにし、安全な逃げ場所と思わせることがポイントです。
●サデ網を使って岸に覆い被さった草木の下からゴソッとすくいます。 水につかった草や枝のジャングルに潜んでいた小魚やエビや水生昆虫を捕ることができます。
●やや大きめの石があれば、下流側にタモ網をそっと構え川上側に立ちます。 その石を川下側からゆっくりと持ち上げると、隙間に隠れていたヨシノボリやドンコなどを捕ることができます。
●タモ網で水底を薄くなぞるように砂や泥ごとすくいます。 水の中でゆすって砂泥を取り除くと、隠れていたドジョウやカマツカがひょっこり顔を出してくれることがあります。

何がとれたかな?

【川 や池に入らず岸から捕る】
柄の長いタモ網であれば、岸から手を伸ばして水辺に網を入れることができます。 水に入って捕る方法と比べると、捕れる率は低くなりますが、水に入ることができない季節や、小さなお子さんと一緒に捕る場合になどには使える方法です。
用水路の水面近くを泳ぐメダカの群れは簡単に見つけることができます。 見つけたら素早く下からサッとすくいます。狭い用水路であれば二本のタモ網で挟み撃ちしても良いでしょう。 川をのぞいてみて生き物がよく見えなくても、水底やコンクリート壁などをサーッと網でなぞってみて下さい。 壁にひっついているヨシノボリやヌマエビなどを捕ることができます。ただし、魚捕りに夢中になりすぎて川や池にはまらないよう、十分に注意して下さい。

釣り

持って帰って大丈夫? 釣りは魚捕りではなくてはならない方法でしょう。ハリを飲み込んでしまって弱らせてしまうこともありますが、 魚は網で捕まえると網目により体表の粘液が失われる「スレ」が起こりやすく、釣りの方がダメージが少ない場合も多いのです。 水深のあるところや、深い泥底のところ、流れが急なところなど、人が水に入ることができない場所でも有効な方法です。
ウキの動きや竿から伝わる感覚をもとに「今エサを口で触っているな」とか「この引き方はオイカワかカワムツだな」とか、 水の中の見えない魚の動きを想像しながらやるあの駆け引きは理屈抜きで面白い!ジャミ(エサ取りの小魚)ばかりが釣れるとか、カメが釣れてしまったとか、 エサを取られてばかりとか、ウキがピクリともしないとか、いろいろありますが、それでも釣りは楽しい。 できればハリ先の「カエシ」はペンチで潰しておき、小魚の口を痛めないようにしておきたいものです。
【仕 掛け】
竿の長さ、糸の太さ、オモリやウキの大きさ、ハリのサイズ、タナ(ハリとウキの間隔)など、考慮すべき項目はたくさんありますが、 「釣れる魚を釣る」程度に気軽に楽しむのであれば、高価な釣り道具や手の凝った仕掛けは必要はありません。 釣具屋さんで1000円程度で売られている竿とセットになった仕掛けで十分です。モロコ、フナ、オイカワ、ドンコなどを釣ることができます。 外来魚のブルーギルも簡単に釣れます。ただし外来魚が釣れたら適切に処分しましょう。
【エ サ】
まずはミミズ、アカムシ、サシなどの生き餌があります。 石をめくってトビケラの幼虫を捕ったり、土手を掘ってミミズを探したり、エサを現地調達することもできます。 春から秋にかけて魚の活性が高い時期では、生き餌の方が食いが良く、タイミングもはかりやすいと思います。 一方、練り餌には集魚効果があり、一部の魚種や時期・場所に対して大変効果的なエサですが、弱点は流れの強いところでは使いにくいことです。 また、リールとセットで疑似餌(ルアーやフライ)を使えば、ナマズやハス、ニゴイなどの肉食魚を捕ることができます。
釣りにも慣れてきて、より大物を狙いたいとか、たくさん釣りたいとか、特定のあの魚を手にしたいということであれば、 仕掛けを目的に合うように工夫する必要があります。 釣りの仕掛けは様々なパラメータの集まりで、任意にカスタマイズすることができます。それゆえ奥が深いのです。

その他の捕り方

【モ ンドリ】
モンドリ(網のモンドリ含む)を使った方法は多くの都道府県で禁止されており、あまり使える方法ではありません。 使い方は簡単で、魚を集めるためのエサを中に入れ、水底に沈めておくだけです。 30分程度してから引き上げれば、エサの臭いに引き寄せられて中に入った魚が捕れるというものです。
【四 つ手網】
四つ手網は、浅い池や狭い用水路などに仕掛けて捕る方法です。この方法も禁止されているところが多いので事前に確認する必要があります。 使い方は、練り餌を置いて水中に沈め、魚が集まってきたところで網のソデのない方からゆっくりと引き上げるというシンプルなものです。 驚いた魚は下へ下へ逃げようとするので、上手く引き上げれば逃げられることはありません。 浅く狭い用水路であれば四つ手網を構え、そこに魚を追い込むようにして捕ることもできます。
手づかみ成功だ 【手 づかみ】
石や障害物の陰に潜んでいる魚をグッと手で掴む方法です。水の中をザバザバ歩きます。驚いた魚たちは石の下、岸のくぼみ、杭の隙間などに逃げこみます。 静かに手を入れ、魚が潜んでいそうなところにそっと周りから手を近づけます。魚に触れた瞬間にグッと勢いよく石の壁などに押しつけて捕ります。 軍手をはめて行う方が捕まえやすいです。よく目に見えない水の中で、手に神経を集中させるため、魚に触れるまでの独特の緊張感があります。 また、大きなコイやフナ、雷魚などであれば、両手ですくいあげ岸に放り上げる方法で捕ることもできます。 コツが必要ですが、これらの方法は野性味にあふれ、捕れたときは最高に嬉しいものです。 大きい魚をグッとつかんだときのあの感覚は何とも言えず、いつまでも記憶に残ります。

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