昆虫の仲間

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水辺の周囲には、川や池の水、河原を生活の場とする様々な昆虫たちが生息しています。 ここでは水辺近くで出会ったトンボやバッタなどの昆虫たちの中から、気まぐれで撮影した種類を紹介します。
トンボの仲間
バッタの仲間
チョウの仲間
カゲロウの仲間
甲虫の仲間
番外:クモの仲間

トンボの仲間

ニホンカワトンボ トンボは幼虫時代をヤゴとして淡水中で過ごすため、水辺なしには生きていけない。 日本にはオニヤンマのような大型種から、ハッチョウトンボやイトトンボのような小型種まで約200種が生息しているそうだ。 成虫も水辺で多く観察することができ、例えば川の中・上流域ではカワトンボ類がヒラヒラと舞う姿を、 田んぼの周りではアカトンボの仲間がエサとなる虫を探している姿を、池の周りではヤンマ類が縄張りをパトロールしている姿を見ることができる。
写真は河川中流域で出会ったニホンカワトンボ。羽根が黒いハグロトンボに混じって飛んでいた。薄青色のボディにオレンジ色の羽根が大変美しい。
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バッタの仲間

ショウリョウバッタ 夏になると川や池の縁にある草原はバッタであふれかえり、足を踏み入ればピョンピョン跳び出てくる。 例えば、トノサマバッタは翅を広げて開けた河原を飛び、オンブバッタは背の低い草むらを伝い歩きし、 ショウリョウバッタはキチキチキチと音を立てながら向こうの草むらに逃げ込む。オオカマキリはクズの葉の上で待ち伏せしている姿をよく見かける。
写真は、ショウリョウバッタの終齢幼虫と思われる個体。ショウリョウバッタは比較的よく見られ、メスの体長は10cm近くなる日本最大種だ。 周囲の環境で体色が決まるようで、緑の個体もいれば、写真の個体のように褐色の個体もいる。
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チョウの仲間

モンシロチョウ 春のポカポカした陽気の中、川の岸辺は群生する菜の花によって独特の臭いに包まれる。 その周りをヒラヒラと追いかけっこをしながら飛び回るのはモンシロチョウだ。菜の花がつくる一面黄色の花畑に白い翅のモンシロチョウはよく似合う。 キアゲハは黄色に黒のスジ模様が美しいアゲハチョウの仲間。幼虫はセリ科の植物を食すため、水際に生えるセリ群落で幼虫を見ることも多い。
写真はご存じモンシロチョウ。春の菜の花に止まっているところをパチリ。アブラナ科の植物に卵を産み、幼虫はアオムシと呼ばれる。
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カゲロウの仲間

トウヨウモンカゲロウ カゲロウの幼虫は水中で生活し、比較的水のきれいな川を好む種が多い。 成虫は透明の繊細な羽にこれまた繊細な感じのボディをもち、いかにも弱々しい感じがする。 中には羽化後数時間という短命の種もいるそうで、寿命が短いことから「はかなさ」の例えとされる。 不完全変態で、幼虫から羽化をして亜成虫に、亜成虫からさらに脱皮して成虫になるという半変態という特殊な変態をする。
写真は、河川中流域の水辺の岸草につかまっていたトウヨウモンカゲロウと思われる個体。羽が乳白色なので亜成虫の段階だと思われる。 水辺の植物に静止していることが多い。羽化をするとエサをとらず数日の間に交尾をして水中に産卵をして死んでいく、はかない命である。

甲虫の仲間

テントウムシ 田んぼの畦、小川の岸に生える草地、谷津田に隣接する雑木林、河川敷に広がる荒れ地やヨシ原などを拠り所に甲虫の仲間もたくさん生息している。 甲虫の仲間にはテントウムシやホタル、カブトムシなどいろんな種類がいて、これらの虫の登場は季節の訪れを感じさせてくれる。 例えば、テントウムシを見かけるようになるのはポカポカした日が多くなる春、ホタルは初夏、カブトムシは梅雨が明けて夏が本番を迎える頃だ。
写真はナナホシテントウ。赤色に7つの黒斑模様が目立つテントウムシの代表格だ。 捕まえるとてっぺんを目指して指をよじ登り、翅を広げてブーンと飛んでいく。
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番外:クモの仲間

クモの仲間 クモは昆虫ではないが、エサとなる昆虫が豊富な田んぼや川岸でもよく見られるのでとりあげる。 日本には1,200種以上のクモ類がいるとされ、造網性、地中性、徘徊性の3タイプがいる。 それらの中で何かと気になるのは空中に巣を張る造網性のものだ。 クモの巣は、水辺に近づく際に分け入る草の間や、狭い用水路を横断するように張られていることも多く、正直ベタベタまとわりついて邪魔・・・。
写真はナガコガネグモと思われる個体。数多くのハグロトンボがヒラヒラと舞う河川の岸辺に巣を張り、獲物を待ちかまえていた。 案の定、あちらこちらで餌食となったハグロトンボのあとが見られたが、 これらの昆虫にとってクモ類は最も恐ろしい存在のひとつであることは間違いなさそうだ。

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