トップを飾った写真
2024/1/27
ヨドゼゼラという魚です。ヨドの名が示す通り、淀川水系の中・下流域に生息しています。
近年、生息が確認できる場所がどんどん少なくなっていてずいぶん心配していましたが、今回新たな場所でタモ網に入ってくれました。
「あーよかった」。久しぶりの出会いでとてもうれしいんやけど、むしろ、安堵やな。
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ヨドゼゼラ
2023/10/15
九州に足を伸ばして捕まえたヤマノカミという魚です。
日本では有明海奥部とその流入河川にしかいません。黒っぽくてゴツゴツ厳ついですが、こんなに色鮮やかな朱をもちます。
ヤマノカミの映えです、映え。
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ヤマノカミ
2023/9/25
海水が混ざる河川汽水域で捕まえまえたカスミフグの幼魚です。
ケースに入れると、ちょこちょこ忙しく動き回ってましたが、あるときプ~ッと勢いよく膨らみはじめました。
お腹が半球になったと思ったら、あっという間に「まん丸」に。体が膨らみすぎて、なんか面白いことになってる・・・。
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カスミフグ
2023/7/23
やや増水した河川で捕まえたハスという魚です。産卵のために琵琶湖から遡上してきた雄で、婚姻色を帯びて体が黄色や青緑色に染まっています。
鍵状に曲がった大きな口をしていて、美しくかっこいいー! 普段は琵琶湖にいて、エサの小魚を追い回しているだけあって、泳ぎは大得意です。
ザブザブ歩いて近づくと、ものすごいスピードで足元を泳ぎ去ります。あぁ、夏が来た。琵琶湖の水辺に夏を感じる、そんな魚です。
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ハス
2023/6/21
婚姻色に染まった香川県産カワバタモロコの雄です。この鮮やかな黄金色はすごい!
香川県希少野生生物保護推進員の指導の下、写真を撮らせて頂きました。
各地で激減しており、もう何十年も出会ってなかったので、久しぶりに手のひらに取ったときは、感動!のひとこと。
大切にしたい日本固有の淡水魚です。
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カワバタモロコ
2023/5/7
北部九州の農業水路で捕まえたカゼトゲタナゴというタナゴの仲間です。繁殖期を迎えて雄は美しく色づき、雌は卵でお腹が膨らんでいます。
全長はわずが4,5cmほど。小さな小さな命ですが、この命をつないでいる水辺環境の改変を目の当たりにすると、
同じ場所に住む私たち側が自己都合を優先し過ぎているように思わざるを得ません。もっと賢くなりたいものです。
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カゼトゲタナゴ
2023/3/25
春、石や礫がゴロゴロする河川下流部で捕まえたカマキリという魚です。
鰓蓋の棘で好物の鮎を引っ掛けて食うという伝承があることからアユカケとも呼ばれます。
泳ぎが苦手なので、周囲に溶け込み獲物を待ち伏せする「石化け」という得意技をもちます。
体は周囲の石と同じだし、なかなか動かないし・・・、本種はそのなりきりがスゴイ!
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カマキリ(アユカケ)
2023/2/25
今回はじめて訪れた場所は幼魚たちの楽園でした。写真はそこでタモ網に入った魚たち。2種類いるんだけど、わかるかな?
口先が尖っていて模様がランダムな「ズナガニゴイ」と、口先丸くて直線のラインがある「イトモロコ」。
どちらも超マイナーな川魚だけど、とっても魅力的なんですよ。
この日は北風が強く小雪も混じっていましたが、こんなかわいい姿を見たら・・・、寒さなんて気にならへんっ。
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ズナガニゴイ
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イトモロコ
2022/12/28
今年のタモ網納めに琵琶湖流入河川に行きました。写真はそこで捕まえたニシシマドジョウ(左)とオオガタスジシマドジョウ(右)です。
胸びれが大きいので両方とも雄。クリンと反り返ってかわいいです。両者はよく似ていますが、胸びれ基部にあるデキモノのような骨質盤の形に注目!
ニシシマは細長くて、オオスジは円形。ほら、こうやって並べてみると、違いがよくわかるでしょ。
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ニシシマドジョウ
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オオガタスジシマドジョウ
2022/10/15
軟泥の干潟で捕まえたノボリハゼというハゼの仲間です。
のぼりのように立てる背びれがその名の由来ですが、本種はとかくこのキラキラがすごい!
体側には小さな水色点を集めた大きな斑があり、その周辺は金粉を散らしたよう。口にも水色の筋、鰓蓋下部は光を反射して白金色に輝きます。
薄茶色の泥っぽい場所に生息しているのに、何て美しいんだろう、さわやかな色なんだろう!
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ノボリハゼ
2022/8/13
奈良の里山で捕まえたミズカマキリという水生昆虫です。
名前の通り姿はカマキリに似ていて、鎌のような前脚で獲物を捕食するスタイルもカマキリと一緒。でも両者は全くの別種です。
陸上、水中という異なる環境で獲物を狩るうちに同じような姿に進化(収斂進化:しゅうれんしんか)したって訳です。
生き物って、自然ってすごくない?
あと、脚に細かい毛が生えてるんやね。だから意外とスイスイ泳げるんか・・・、気づかんかった。
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ミズカマキリ
2022/6/30
関東にある河川中流の草の陰でタモ網に入ったアブラハヤです。
比較的多く見られ、体は油が塗られたようにヌルッとした独特の感触なので、ぜひ実際に触って欲しい魚です。
この魚の面白いところは、雌は成熟すると鼻先が伸びてピノキオみたいな横顔になること。正面から見るとピエロやな。
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アブラハヤ
2022/5/29
琵琶湖とつながる水路で捕まえたビワコガタスジシマドジョウという魚です。雄はわずが5cmほどしかありません。雌雄そろって並んでくれました。
短い口ひげがあって、どこかネズミみたいに見えませんか?かわいいです。
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ビワコガタスジシマドジョウ
2022/5/1
面白いコンビが同時に捕れました。ツチフキの雌(上)とオオガタスジシマドジョウの雄(下)です。
河川のちょっとした浅い淀みにある岸草の陰でタモ網に入りました。
ぽっちゃりしたツチフキに乗られてオオスジはやや迷惑そうに見えます。
→ ツチフキ
→ オオガタスジシマドジョウ
2022/3/27
琵琶湖につながる浅い水路で捕まえた全長35cmほどのゲンゴロウブナです。
琵琶湖・淀川水系原産のフナで、日本のゲームフィッシュ”ヘラブナ”のご先祖様。
お腹がふくれているので、産卵のため草の生えた浅場にやって来たのでしょう。
岸の桜のつぼみも膨らみ、このような大きな個体がタモ網に入るようになると、春の訪れを感じます。
→ ゲンゴロウブナ
2022/3/12
白く細長い魚を大きな口で食べようとしているのは、スミウキゴリというハゼの仲間です。
食べられているのは産卵のために海から遡上してきたシロウオという、これまたハゼの仲間。
早春の汽水あるあるかも知れんけど、自分の体長の2/3もある獲物って、でか過ぎへん?
→ スミウキゴリ
→ シロウオ
2022/2/12
産卵のため琵琶湖岸に集まってきたワカサギです。夜になると波打ち際までやってくるので、懐中電灯を片手にタモ網ですくいとりました。
こちらを感じるや素早くタモをかわす個体、ゆっくり前進しながらタモに入ってくれる個体、底にじっとしていてひょいっとすくえる個体、
一定距離を保ちながら泳いで、どこかにスーッと逃げ去る個体など、ワカサギもいろいろ。
雌は15cmもあってお腹は卵でパンパンでした。たくさんすくって美味しく頂きました。
→ ワカサギ
2021/12/1
産卵のため河川に遡上してきたビワマスの雄です。
産卵繁殖保護のための禁漁期間が明けた12月1日、川に入ってみました。
力尽きた個体が数多く見られる中、元気に泳ぐ大きな雄を発見。
一度は逃げられましたが、浅瀬で背を出していたところをなんとかキャッチできました。
はじめて手に持ってみると、とても重たく、その大きさに驚きました。そして厳ついこの顔っ、めちゃかっこえぇ!
→ ビワマス
2021/10/3
秋の晴天下、琵琶湖に糸を垂れて手にしたデメモロコです。目は出ていませんが、どこかキョトンとした表情が面白いっ。
頭部はボコボコしたアルミ板を貼り合わせたようだし、横から見た体形はなんかバランスが悪くて前のめりな感じだし、
正面はおっさんみたいな顔してるし、よく似た何とかモロコと呼ばれる魚の中でそのユニークさが光ります。えぇ魚やわ!
→ デメモロコ
2021/9/19
関東で出会ったギバチというギギの仲間です。関西で出会うギギと比べると、顔が丸っこいためか、よりやさしい印象を受けます。
真正面から見ると、きれいに対になった口ひげをもっていることがよくわかりますね。
新しい観察ケースのおかげで、お腹側もきれいに写りました。う~ん、ギバチもかわいいなぁ。
→ ギバチ
2021/8/11
ヒグラシの鳴き声が響く河川上中流域で捕まえたナガレカマツカという魚です。
2年ほど前、カマツカとされていた魚から、新たに別種として認められました。
特徴はなんといっても大きな唇と長い口ひげ。さらに唇は先が細かく分かれていて、モシャモシャしています。触ったら気持ちよさそう~。
→ ナガレカマツカ
2021/7/23
潮が引いた河口干潟で珍魚を捕まえました。ウナギのように細長い体形をしているチワラスボの仲間です。
泥底に巣穴を掘って潜って生活しているので、眼がとても小さく退化的ですが、その一方で大きな口をもち、小さな鋭い歯を備えています。
この顔つき、やっぱり不細工ですか、グロイですか、気持ち悪いですか? 案外かわいくないですか?
→ コガネチワラスボ
2021/6/6
中流域の深みで釣ったウグイの若魚です。全長18cmほどでした。
繁殖期の成魚の婚姻色を初めて見たときもそうでしたが、今回捕まえた若魚もまたその体色の美しさに驚きました。
前者は派手に美しく、後者は地味に美しい。ウグイはほぼ全国に分布する普通種ですが、私にとってはあまり馴染のない魚のひとつです。
普通種でもまだまだ知らないことばかりです。
→ ウグイ
2021/5/5
田植えの季節を迎え、泥で薄く濁った水路で、バリバリの繁殖モードに突入している大きなアブラボテの雄を捕まえました。
体を濃い重油色に染め、追星と呼ばれる白くブツブツした突起を吻端に発達させています。
よく見ると眼の上、さらに額の上部にも白い突起が。
これまで数多くのアブラボテを見てきましたが、額に追星ってはじめて見ました(気付きました)。
この雄、発情しすぎやろー!
→ アブラボテ
2021/3/17
琵琶湖岸で捕まえたイサザというハゼの仲間です。今年も繁殖のため湖岸に集まり始めました。
この大きな口はプランクトンを食べるため。
ハゼの仲間は常に水底にいる印象がありますが、本種は表層を漂うプランクトンを求めて、毎日毎日湖底と表層の30m以上を上下運動します。
体はたった5cmほどしかないのに・・・すごっ!
→ イサザ
2020/11/22
紅葉が美しい山に囲まれた川で捕まえたイトモロコという魚です。
モロコと名がつく似た魚はいくつかありますが、本種の特徴は、細長い側線鱗、やや尖った吻などです。
印象的なのは大きな眼。よく見ると黒目の上に1本のまつげがあるように見えませんか。ピンと跳ね上がったまつげ、とってもチャーミングですっ!
→ イトモロコ
2020/11/1
今年の春は新型コロナで外出を自粛していたため魚を捕ることができず、昨年のGWに捕まえたナマズの幼魚をこのページで紹介しました(こちら)。
先日、久しぶりにその水路に行って、ナマズを捕まえました。
その個体の全長は30cmを超えるくらい。ちゃんと成長していましたよ、春に紹介した個体とはかなりの確率で別個体やけど・・・。
→ ナマズ
2020/9/21
秋晴れの汽水、潮が引いた砂泥底で捕まえたウシエビの子供です。
このエビ、皆さんもよくご存知のエビなんですが、「ウシエビ」なんて聞いたことがないですよね。
流通名は「ブラックタイガー」。スーパーなどで売られているあのエビと言えばわかるでしょうか。
全身はこんな姿をしています。腹肢にある青と黄色がアクセントで美しいです。
→ ウシエビ
2020/8/8
夏の川で出合ったウキゴリというハゼの仲間です。流れの緩やかなところの草むらで、たくさんタモ網に入りました。
ウキゴリは口が大きく裂けていて、横から見ると頭部はヘビのようにも見えます。
舌の先もヘビみたいに2つに割れているなんて、おもしろいでしょう?
→ ウキゴリ
2020/7/5
梅雨のくもり空の中、琵琶湖岸に近い水路で”フナ”を捕まえました。
形態的特徴から琵琶湖固有亜種のニゴロブナと呼ばれるグループと思われ、「ふなずし」の原料として有名な魚です。
つかむとヌルッとしましたが、頭の方にブツブツ、ザラザラしたところがありました。
その正体はえらぶたに見られる白い小さな突起物。追星と呼ばれ、繁殖期の雄の特徴です。
「ふなずし」の原料として卵をもつ雌は重宝されると聞きますが、雄はそうでもないんだろうなぁ。
→ フナ類(ニゴロブナ)
2020/5/4
田んぼに水が入り始めると、近くの水路は大きなコイやフナ、ナマズたちで賑やかになります。
だからこの時期は水路の草陰をガサゴソすると大きな個体が足に当たったり、ズシン!と勢いよくタモ網に入ったりしてびっくりすることも多いです。
その一方、昨年生まれと思われるかわいい幼魚もちょくちょくタモ網に入ります。
今年のGWは新型コロナウィルス感染拡大防止のため外出自粛。大きな魚にびっくりすることも、かわいい幼魚に出会うことも今は我慢です。
写真は前のGWに捕まえたナマズの幼魚です。今はもう2,30cmぐらいに成長しているかな。
→ ナマズ
2020/3/8
久しぶりに捕まえたギギです。雨後のやや増水した河川で、転石に強い流れがあたり白波がたっているところでタモ網に入りました。
手にとると「ギギギギ」という音を出し、同時に小刻みな振動が手のひらに伝わってきました。この音、この感覚こそがギギ!
微笑んでいるような表情がまたかわいい~っす。
→ ギギ
2019/10/22
淀川から水を引く水路で捕まえたコウライモロコです。細長い砲弾のような形、透明感のある体が美しく、大きくて真っ黒な眼も印象的です。
群れになって泳いでいて、釣りでも簡単に捕ることができます。近年数をずいぶん減らしていましたが、最近また増えているかも。
→ コウライモロコ
2019/9/15
干潟で捕まえたオニカマスの幼魚です。海に生息するカマスの仲間ですが、本種の幼魚は河川の汽水域に入り込みます。
水を漂うマングローブなどの胚軸に擬態していて、斜め上を向いた体勢のままあまり動きません。成魚は獰猛で凶暴。
幼魚は小さくてかわいい容姿をしていますが、口には鋭い歯が既に備わっています。
→ オニカマス
2019/8/3
広く浅くサラサラ流れる夏の水辺を訪れると、たくさんのオイカワが泳いでいました。
泳ぎが得意な本種。タモ網を片手に追いかけても、楽々と逃げられてしまいます。だから今回は釣りで捕まえました。
婚姻色を帯びた雄、厳つく、きれいです!
→ オイカワ
2019/7/7
琵琶湖に流れ込む細い川をザブザブ歩くと、黒くて細長いたくさんの魚がクネクネしながらものすごい勢いで逃げ回りました。
その正体はこの魚、アユ。初夏を代表する、食べて美味い川魚です。
投網を打つ人、釣りをする人、梅雨の晴れ間の琵琶湖岸にいつもの風景がありました。
→ アユ
2019/5/25
琵琶湖に流入する小河川でタモ網に入ったゼゼラという魚です。
全長8cmほどの小さな体ですが、全身を黒銀色に染めた繁殖期の雄は、いつ見てもいい~! かわい・かっこいい本種に今年も出会えました。
→ ゼゼラ
2019/4/14
桜咲く関東の水辺で捕まえたムサシノジュズカケハゼというハゼの仲間です。
繁殖期を迎え、雌の体は婚姻色に染まっていました。黒い体、大きく伸張したひれ、体側の鮮やかな黄色の縞模様に目が奪われます。
この色、素晴らしい~!
→ ムサシノジュズカケハゼ
2019/3/4
きれいな水が流れる早春の用水路で捕まえたヌマムツです。口から泡を出した瞬間を捉えました。
バケツからケースに移す際に飲み込んだ空気が出たんだと思いますが、鼻先を見ながら口を尖らせて、わざと泡を出したように見えます。
「ふっ」って聞こえそう。
→ ヌマムツ
2019/2/2
たまには関西以外の水辺で捕まえたものをご紹介。先日、東京郊外で見た目に違和感を感じる魚がタモに入りました。
オイカワとカワムツの交雑個体、「オイカワムツ」と呼ばれる魚です。
まれに見られますが、在来のオイカワに対して、関東ではカワムツは国内外来種。在来種と国内外来種との交雑と考えると、なんか複雑です・・・。
→ オイカワムツ
2018/11/3
秋の汽水で捕まえたタネハゼというハゼの仲間です。見ての通り、とても大きなひれが特徴の魚です。
大きな胸びれを前後に動かしてゆったりと泳ぐ様は大変ユニークで、大好きになりました。
→ タネハゼ
2018/9/29
小雨の中でしたが台風が来る前に朝からちょこっと出かけて捕まえたマゴチです。秋の汽水で砂泥底にタモ網をあてて引きずると稚魚が入ります。
正面にカメラを向けると、右手を上げて「は~い」をしてくれました。
→ マゴチ
2018/8/26
河口でヒラメを捕まえました。高水温時には幼魚が河口に現れることがあるようです。大きさは手のひらより一回り小さいくらい。
平べったい体に大きな口、片側に寄り出っ張った両眼はギョロギョロとあちこちを向きます。
カレイの仲間と見た目がよく似ていますが、性格はずいぶん違うんですよ~。
→ ヒラメ
2018/7/28
台風が来る前にちょこっと出かけて捕まえた「ウナギ」です。
大雨で流れてきたと思われる植物の根の塊を足でガサゴソするとタモ網に入りました。ウナギってこんなヤンチャな顔をしてるんだよ~。
→ ニホンウナギ
2018/7/13
河川の歩道にあるコンクリートの隙間に取り残されているカワヨシノボリです。
先週の西日本豪雨で川の水が歩道にあふれた際に出たのでしょう。幅5cm、長さ50cmほどの浅い隙間にひしめきあっていました。
水は減り続け、そのうちなくなってしまいます。
本来は自然と川に戻るのでしょうが、そうできないのは、人を優先し過ぎた都市河川の構造も大きく影響しているからだと思います。
→ カワヨシノボリ
2018/5/19
川で釣ったヤリタナゴの雄です。春は繁殖の時期。雄は背びれや尻びれの先端を朱色に染め、体に婚姻色をまとって雌の気を惹きます。
吻(鼻先)や眼の上前部には追星と呼ばれる白くて硬い小さなブツブツを形成し、別の雄を攻撃します。
それもこれも、自分の遺伝子を残すため。
→ ヤリタナゴ
2018/4/14
琵琶湖を代表する魚、ホンモロコです。春になると繁殖のために琵琶湖岸や河川に群れをなしてやってきます。
銀白色に輝くスーッと伸びやかなボディがかっこ良く、食べても大変美味しい魚です。
今回は熱々の素焼きを生姜醤油で頂きました。琵琶湖の恵みに感謝!
→ ホンモロコ
2018/3/3
ほっぺにあるミミズ模様が特徴のシマヨシノボリです。川の下流部にある瀬で、かぼちゃサイズの石をどけるとタモ網に入りました。
ピンと伸びた背びれをもつ立派な雄はやっぱかっこええわっ!
→ シマヨシノボリ
2018/1/21
淀川から水を引く用水路で捕まえたカワアナゴという魚です。石組み護岸の隙間を足でガサゴソするとタモ網に入りました。
本種の特徴である下あごの白点がよく目立ちます。夜になると動き出して、生きたエビや小魚を食らいます。上を向いた口でガブリッ!
→ カワアナゴ
2017/11/3
2週間連続でやってきた台風の影響でやや増水した河川の中流と上流の間くらいで捕まえたボウズハゼというハゼの仲間です。
急流の中で石をどけるとタモ網に入りました。草食であることや丸くつるりとした頭部からボウズの名がついたとされます。
おっとりした顔に見えますが、水中での動きはとんでもなく素早くて、見えても捕るのが難しい魚です。
→ ボウズハゼ
2017/9/16
清流に住むドジョウ、アジメドジョウです。寸胴でヒョロリとした細長い体、石に吸い付きながら瀬を泳ぐための吸盤状の口、
川底の礫間に深く潜って越冬するなど、外観も生活スタイルも個性抜群。そして食べると美味い。う~素晴らしい!
→ アジメドジョウ
2017/8/16
これ、コクチバスです。いわゆるブラックバスと呼ばれる外来魚のひとつで、その影響の拡大が懸念されています。
近年、淀川にも定着していると聞いていましたが、ついに出会ってしまいました。コクチ(小口)と名が付きますが十分過ぎる大きな口。
残念な気持ちでいっぱいです。
→ コクチバス
2017/8/11
水辺にある雑木で捕まえたノコギリクワガタです。本種は湿度の高いところを好むようで、河川敷のヤナギの木などでも見ることができます。
黒光りするボディ、グワッと湾曲した大きなアゴがかっこいい!
ゲンジ(クワガタの方言)に心躍る気持ちは大人になっても子供の頃のままです。
→ ノコギリクワガタ
2017/6/18
水田とつながった用水路で捕まえたナマズとコイの幼魚です。
ナマズの口ひげは幼魚の間は6本あって、大きくなると4本に減るのですが、
この写真のナマズは下の口ひげ2本がかなり短いことから、6本から4本へ移り変わる途中段階のようです。
ちなみにコイの口ひげは何本か知っていますか?正解は4本。2本じゃないよ。
→ ナマズ
→ コイ
2017/5/7
淀川に流れ込む河川の中流域で捕まえたオオシマドジョウという斑模様が美しいドジョウです。雄と雌が並んでこちらを向いてくれました。
どちらが雄でどちらが雌かわかりますか?
→ オオシマドジョウ
2017/3/25
水がきれいな河川上流部で捕まえたアカザという魚です。放射状に広がる4対8本の長い口ひげがかっこいいです。
もう少し暖かくなると繁殖期を迎えて、雄は少し色黒くなり、マッチョな体つきになります。人間界にもそんな雄いる・・・。
→ アカザ
2017/2/25
河川中流部で捕まえたオヤニラミという魚です。ヨシや水草の間などに離れて定住しています。
ここでは大小の複数個体を確認することができましたが、護岸工事などの人為的な影響で本種が好む生息環境は狭められています。
見た目は強そうでも、とても繊細なのです。
→ オヤニラミ
2017/1/9
今年最初に出会ったニホンイシガメです。20cmもあるその甲長から雌だと思います。淀川支流の流れのあるところでタモ網に入りました。
陸にあげるとしばらくして頭を出し、足を出して川に向かって歩き始めました。季節の割には暖かい日だったけど、冬眠は・・・してた?
→ ニホンイシガメ
2016/11/20
山の近くの水路で捕まえたホトケドジョウというドジョウの仲間です。
湧水が豊富できれいな水が流れるところを好みますが、水路整備などで生息地が破壊され、数を減らしています。
コロコロした体形で仕草が大変可愛いですが、正面から見ると少し親父くさくって、あまり可愛くないかも・・・。
→ ホトケドジョウ
2016/10/8
ヨシの多い干潟周辺で出会う大物、ハマガニです。ハサミを大きく広げたお得意の威嚇ポーズは迫力満点で幅20cmにもなります。
鎧のようなゴツゴツした甲羅に、オレンジ色に縁取られたアケビ色の大きなハサミ、「厳つく美しい」って何か好っきゃわ~。
→ ハマガニ
2016/8/27
汽水域で捕まえた若いトサカギンポです。トサカの名のごとく頭部に三角形の大きな皮弁をもっていることが特徴です。
この魚、面白い顔をしていると思いませんか。
恐竜みたいな、ウルトラマンみたいな、どこか笑っているようにも見える顔を見ると、ついつい頬が緩んじゃいます。
→ トサカギンポ
2016/7/15
水路に沿って歩くと、オレンジ色をした魚がチラホラ泳いでいるのが見られました。
岸から覗き込むようにして、タモ網で挟み撃ちにして捕まえると、案の定、金魚(ギベリオブナ)でした。近くの養殖池から逃げ出した個体のようです。
今は夏祭りの季節。金魚すくいで持ち帰った金魚は安易に逃がすことなく、責任をもって飼育して欲しいです。
→ ギベリオブナ
2016/6/15
流れのある用水路で捕まえたタモロコです。田んぼやその周辺で普通に見られます。地域や個体による変異が多く、この個体はずんぐり・太っちょの類。
コロッとした丸い体に、立派な口ひげ。妙に貫禄がありますね。
→ タモロコ
2016/5/7
川で釣りあげたカワヒガイです。草が生えているあたりに投げ込み、少し流れたところで食ってきました。
繁殖期のピーク時にあるのでしょう、雄の婚姻色がすごいです。若い雄が雌を探すときは人も魚も同じですね。ギンギラギン!
→ カワヒガイ
2016/4/14
春の琵琶湖流入河川で捕ったヨシノボリの仲間です。滋賀県内では河川の上流域を除いてさまざまな場所でごく普通に見られます。
大きく伸張した第一背びれがかっこいい~っ。
→ オウミヨシノボリ
2016/3/5
本日は啓蟄なので、春の訪れを感じる魚を捕りに行きました。写真の個体は産卵のために河川の遡上してきたハゼ科の魚、シロウオです。
全長5cmほどの小さな魚ですが、拡大してみると、頭部やひれなどはまるでガラス細工みたいです。
→ シロウオ
2016/2/21
睨みつけるような目つき、マスクをしているようなあご、ガラの悪い顔をしているのは、先日農業水路の泥底で捕まえたヤゴです。
普段は頭を出して砂泥底に体を隠していて、獲物である小魚や小動物が近くを通ると、あごを瞬時に伸ばして挟み込むように捕らえます。
体長が5cmほどあったので、その大きさに驚きました。
→ ヤゴの仲間
2015/12/27
魚を捕っていると、エビやカニの仲間にもよく出会います。今回はヒラテテナガエビ。
テナガエビの仲間はその長い"手"に驚かされますが、本種はそれがとてもマッチョ。左の写真、両"手"を使って面白い格好をしているでしょ。
「エビさんビーム、ビビビビビーッ!」
→ ヒラテテナガエビ
2015/11/14
さらさら流れる河川中流域で捕ったズナガニゴイというコイ科の魚です。繁茂する水草の中に身を寄せていました。
ズナガ(頭長)の名の通り、長い頭部をしています。出会うと嬉しい魚のひとつです。
→ ズナガニゴイ
2015/9/12
汽水域で捕ったヨウジウオの仲間です。大雨で流れてきたツルヨシの根塊の中に潜んでいました。小枝に擬態するその容姿は魚とは思えません。
→ ガンテンイシヨウジ
2015/7/20
琵琶湖に近い水路で捕ったオオガタスジシマドジョウという琵琶湖固有のドジョウです。体側を走る筋模様がとてもかっこいいです。
雄の特徴である胸びれの円形の骨質盤がよくわかります。
→ オオガタスジシマドジョウ
2015/6/10
干潟で出会ったトビハゼです。発達した胸びれを使って泥底をはい回ったり、尾部を使ってピョンピョン跳びはねることができます。
これから繁殖期を向かえるので、雌にアピールする雄の求愛ジャンプが見られます。
→ トビハゼ
2015/5/1
大阪湾に流れ込む河川の感潮域で捕ったイシガレイの稚魚です。潮が大きく引いていたので真水が流れていました。底の砂地と見事に同化しています。
→ イシガレイ
2015/3/15
産卵のために川に集まってきたと思われるワカサギです。全長は15cmほどありました。
キラキラと銀白色に輝く体をイメージしますが、正面から見るとこんな顔をしています。たくさん捕れたので、家族で美味しく頂きました。
→ ワカサギ
2015/2/7
立春が過ぎてもまだまだ水が冷たい小河川で捕ったスナヤツメの成体です。
ヤツメウナギと呼ばれるグループのひとつで、7対のエラ穴と本物の目を合わせて「八つ目」となります。
3年を超える幼生期を経て秋頃に成体となり、次の春に産卵をしてその一生を終えます。
→ スナヤツメ南方種
2014/12/6
大阪湾に注ぎ込む小河川の上流部で捕ったクロヨシノボリの幼魚です。瀬の石をゴロリと裏返して捕ることができました。幼い感じがかわいいです。
→ クロヨシノボリ
2014/10/12
小河川の下流部で捕ったモクズガニです。このカニはハサミに密生した房毛をもつことが特徴です。
中流域でも見られますが、秋になると繁殖のために川を下ってきます。近づくとハサミを振り上げて威嚇してきました。
→ モクズガニ
2014/8/30
農業用水路で捕ったカネヒラというタナゴの仲間です。秋の繁殖期が近づき、オスは婚姻色に体を染め始めています。産卵管を長く伸ばしたメスも捕れました。
今年は比較的涼しい夏だったので、例年より早く繁殖期がスタートしているように感じます。
→ カネヒラ
2014/7/31
夏でも比較的冷たい水が流れる川で捕ったカワムツのオスです。
河川上中流域ではごくごく普通に見られる魚ですが、繁殖期のオスは婚姻色を帯び、追星という白くて固いブツブツが顔の周りに現れて見事に変貌します。
→ カワムツ
2014/6/15
梅雨の合間に琵琶湖で釣ったスゴモロコです。抱卵している個体がたくさん捕れました。
流線型のスタイル、透明感のある体、光の加減でメタリックに輝くウロコがとても美しいです。
→ スゴモロコ
2014/5/2
淀川の河川敷で出会ったアオサギです。人が近寄るとすぐに飛び立ってしまうアオサギですが、このアオサギはいつも釣り人の近くにいます。
あっちで魚が釣れると飛んでいき、こっちで魚が釣れるとすぐさまやって来てウロウロ・・・。
お目当ては釣り人がポイポイ捨てる魚(ブルーギル:外来魚)のようです。
※マウスポインタを画像合わせると画像が切り替わります。
2014/3/23
ポカポカ陽気に誘われて散歩に出かけました。
田んぼの近くの水路はまだ浅く流れがほどんどありませんが、50匹ほどのメダカの群れがあちこちに見られました。
私の姿に気付くと、サーッと流れるように向こう側に逃げたり、水面からサッと下に沈んで、物陰や水草の中などに潜り込む姿が見られました。
→ ミナミメダカ
2014/2/11
流程が比較的短い河川上流部で捕ったミナミテナガエビです。夏に孵化したゾエア幼生は汽水域から海で成長し、稚エビになって川を遡上します。
捕ったところまでは大きな段差がいくつもあり、どうやってここまで上ってきたのか想像力をかき立てられます。
→ ミナミテナガエビ
2013/12/1
明け方の琵琶湖です。久しぶりに訪れると、川から運ばれた大量の砂で河口付近の様子が大きく変わっていました。
夏は様々な生き物でにぎわっていた湖岸も、冬の訪れと共にずいぶん静かになったように感じました。
2013/10/20
農業用水路で捕れた全長6cmほどのギギの若魚です。大雨後の増水で流されてきたのでしょうか、普段は滅多に見ない場所で、若魚ばかり5匹も捕れました。
ナマズの仲間ですが、サメのようなスラッとした姿が魅力的です。朝日をバックに撮影してみました。→
ギギ
2013/9/16
台風18号が通過した直後の氾濫した淀川下流部です。
奥の波立っている部分が本流で、ゴウゴウと大量の水を流しています。手前部分は河川敷で、川面は両岸の堤防いっぱいに広がっています。
ここまで激しく増水した淀川、見たことないです。魚たち、どうしているだろう・・・。
2013/7/2
雨の翌日、産卵のために河川に遡上してきたハスです。瀬ではあちらでバシャバシャ、こちらでバシャバシャと大騒ぎ。
歯をもたないコイ科の肉食魚に神様はこのような形の口を与えました。
→ ハス
2013/6/11
全長2cmほどのヨドゼゼラです。2010年に新種記載され「ヨド」と名の付く魚ですが、淀川では随分個体数が少なくなっています。
今年もこの春に生まれた幼魚を確認することができて、安心しました。
→ ヨドゼゼラ
2013/5/1
雨の日の翌日に出会ったカワヨシノボリの若魚です。流れのある比較的きれいな川に生息しています。
ヨシノボリの仲間は共通して大きな頭にタラコ唇、カエルのような目をしていて、愛嬌たっぷりです。
→ カワヨシノボリ
2013/3/17
春に見つけたツチフキです。コイ科としては珍しく、オスがすり鉢状の巣をつくりメスに産ませた卵を保護する習性があります。
ツチフキという名は、そんなオスが巣をつくる際に口に含んだ土をエラ孔から吹き出す動作を表したものだそうです。
過去は淀川にもたくさん生息していたそうですが、今はとても珍しい種類になってしまいました。
→ ツチフキ
2013/2/2
立春が間近に迫った土曜日に用水路に出かけました。岸よりの淀みで可愛いアブラボテの幼魚がたくさん確認できました。
環境省や大阪府などでは準絶滅危惧種に指定されている種ですが、好適な環境さえあればまだまだたくさん生息できるのだと思います。
→ アブラボテ
2012/12/16
冬を迎え小魚たちは水温変化の少ない水底でじーっと春を待っています。
田んぼの脇の用水路にてタモ網でひとすくいしてみました。バラタナゴ、コイの他、メダカ、フナ、モツゴを確認することができました。
2012/9/23
稲刈りを控えた田んぼ脇の水路で捕まえた小鮒です。タモロコ、モツゴ、ドジョウやメダカに混じって捕れました。
豊かに実った稲穂と本種は良く似合います。
→ フナ類(ギンブナ)
2012/8/17
夏も終わりに近づいてきた農業用水路です。この水路は一年を通して水量が比較的豊富で、様々な中流域の魚たちが見られます。
冷たい水に座り込んで休んでいると、オイカワなどが群れで泳ぎながら私のすぐ近くまでやってきて、石の表面に着いたコケを食べていました。
大変気持ちの良いひとときでした。
2012/6/5
繁殖期を迎えたオイカワのオスです。体側の派手な婚姻色は日本一と言えるでしょう。
顔は黒くなり、たくさんの追い星が出ていて、ややグロテスクですが、なかなか愛嬌のある顔をしています。
これから夏にかけ、平瀬で砂煙を上げながら産卵する姿を見ることができます。
→ オイカワ
2012/4/25
琵琶湖に流れ込む河川上流部でつかまえたカジカ大卵型です。
数を減らしていますが、本種は水の清らかさを表す生物指標として扱われており、
本種が生息しているということは水辺の環境が健全であることを示しています。
→ カジカ大卵型
2012/4/1
兵庫県の河川下流部・汽水域で捕まえたチチブです。
岸よりの枯れ草の下を足で追い込むと、すくい上げたタモ網の中から枯れ草に混じって顔を出してくれました。
繁殖期を控え、第一背ビレの鰭条先端が糸状に伸びています。
→ チチブ
2012/1/8
京都府の農業水路で捕まえたナマズです。60cm程度の個体が5匹捕れました。
しばらく子供と遊んでもらった後に放すと、ゆーったりと泳いでいきました。
→ ナマズ